緩和的放射線治療普及のための好事例集
事例26
オンデマンド研修で緩和照射を知ってもらう
背景
地方の大学病院で、数年に一度は緩和照射に関する院内研修を開催していたが、参加人数は芳しくなかった。
着眼点
職員がオンデマンドで繰り返し視聴可能な研修動画を作成し、電子カルテのトップ画面に掲載すれば、緩和照射についてもっと知ってもらえるのでは?
緩和的放射線治療の適応や治療効果に関する15分の研修動画を作成
ここがポイント
- 短時間の動画
- アクセスしやすいところに掲載
- 実際の症例画像を多用
解説
研修動画の内容を「根治照射と緩和照射の違い」「適応病態:骨転移、脳転移、悪性上大静脈症候群、消化管閉塞、消化管出血、皮膚転移、気道狭窄、多発肝転移」「当院における照射依頼→照射実施→照射後フォローの流れ」として、15分程度の研修動画を作成。実際の症例画像を多用することで、視覚的に印象に残りやすいようにした。
研修動画を作成・掲載した結果、院内の医師から紹介していただく病態・症例数が増えただけでなく、看護師からも緩和照射の適応に関する問い合わせが出てきた。(以下のような成功事例もあった)
成功事例
事例①
事例②
事例③
院内連携
骨転移診療チーム
緩和ケアチーム
画像診断部門
多職種・その他
- 事例09 電子カルテを利用した骨転移簡易コンサルト
- 事例10 病院初診予約情報からの拾い上げ
- 事例11 放射線治療担当技師を通した緩和ケア科連携
- 事例12 外来化学療法センター薬剤師・看護師との連携
- 事例13 治療室を超えた認定看護師の活用