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公益社団法人日本放射線腫瘍学会

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緩和的放射線治療普及のための好事例集 

事例03

骨転移チームで院内の骨転移症例の拾い上げ

背景

骨転移の発生率は癌腫によって異なり、すべての診療科が骨転移発見時の対応に精通している状況ではない。また担当医師の経験値によっても対応が異なる現状がある。

着眼点

骨転移の発見はほぼ画像診断によるため、そこから骨転移診療チームで骨転移のある症例を漏れなく把握することはできないか?

画像検査での骨転移症例を連絡・検索して漏れなく拾い上げる仕組みを作った

ここがポイント

  • 連絡漏れを防ぐため「骨転移」というキーワードをレポートに記載
  • 定期的にレポート検索することで院内骨転移症例を漏れなく拾い上げ
事例03

解説

まず画像診断レポート作成時に新規の骨転移を発見した場合、放射線診断医から放射線治療医に連絡をする。また、連絡漏れを防ぐために、骨転移を疑う所見を認めた場合に「骨転移」というキーワードをレポートに記述する。画像所見入力システムの検索機能を利用して、「骨転移」のキーワードを放射線治療医が定期的に検索し、症例を拾い上げる。拾い上げられた症例は、毎週開催される骨転移診療チームのカンファレンス(整形外科医、放射線治療医、リハビリテーションのスタッフらが参加)で取り上げて、骨転移症例の情報共有・方針の検討を行う。そして骨転移診療チームとして担当医に適宜アドバイスを行い、骨関連事象(Skeletal Related Events: SRE)の発生を予防するという取り組み。

類似した事例

【放射線診断医によるアラート発信】

放射線診断医が画像診断時にSRE高リスク病変や新規の骨転移を診断した場合、骨転移診療チームメンバーおよび主治医にアラートを出す(画像診断アラート

事例03a

【がん看護専門看護師を連携窓口に】

院内を横断的に活動しているがん看護専門看護師を連絡窓口に加えることで、医師以外の多職種(各外来の看護師や理学療法士、作業療法士など)からも連絡や相談がしやすくなるのでは?

⇨ 実際にがん看護専門看護師経由での相談が増加

事例03a

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