日本医学放射線学会認定放射線科治療専門医、日本放射線腫瘍学会認定医の統合に関する覚え書きを掲載しました。
2008年07月19日
放射線治療専門医に関するアドホック委員会委員
JRS委員: 平岡真寛(委員長)、本田 浩(副委員長)、伊東久夫、遠藤啓吾、大友 邦、杉村和朗、早渕尚文、本田憲業、山田章吾
JASTRO委員: 笹井啓資、晴山雅人、早川和重、三橋紀夫
日本医学放射線学会および日本放射線腫瘍学会は癌治療に関する社会的ニーズの高まりに伴い、癌の放射線治療に関し高い質を担保しかつ社会にわかりやすい制度を新たに創設することを目的に、日本医学放射線学会認定放射線治療専門医および日本放射線腫瘍学会認定医の統合に関し、本覚え書きを交わす。
1) 日本医学放射線学会は同学会認定「放射線治療専門医」を、日本放射線腫瘍学会は学会認定「放射線腫瘍学会認定医」をそれぞれ発展的に日本医学放射線学会、日本放射線腫瘍学会両学会が共同で認定する「放射線科治療専門医(案)」(両学会認定「放射線科治療専門医(案)」)に統一する。
2) 両学会認定「放射線科治療専門医(案)」制度の創設、運営、改変、廃止にあたっては両学会は誠心誠意互いの立場を尊重し合意の上で行う。
3) 両学会認定「放射線科治療専門医(案)」の運営は両学会が共同で行い、代表者は両学会の代表者が共同で勤める。
4) 両学会認定「放射線科治療専門医(案)」の設立時に、日本放射線腫瘍学会認定医を両学会認定「放射線科治療専門医(案)」として認定することができる。ただし日本医学放射線学会認定放射線科専門医でない者については複数年(5年間(案))有効な両学会認定「放射線科治療暫定専門医(案)」と認定することができる。両学会認定「放射線科治療暫定専門医(案)」には学会認定「放射線科治療専門医(案)」の受験資格を与える。
5) 日本放射線腫瘍学会指導医が共同認定専門医制度の中で何らかの役割を果たすといった同学会の求心力を維持する方策について検討する.
6) 日本医学放射線学会の放射線科専門医と認定されている者は、次回の更新時に放射線科診断専門医(案)、放射線科治療専門医(案)のどちらかを選択する。
7) 基本路線が定まるまでは、本アドホック委員会の活動を継続する。
8) 日本医学放射線学会の新カリキュラム等のこともあり、可能なかぎり速やかに結論を出す。
付帯事項
1) 本覚え書き案は一部修正の上、平成19年6月11日開催の日本医学放射線学会理事会で承認された。日本放射線腫瘍学会で修正事項を含めて今後なるだけ早急に議論を行う。議論が収束するまでは、本アドホック委員会が対応する。合意が得られた時点で本委員会は解散する。
2) 両学会認定「放射線科治療専門医」制度の創設等に関する具体的な作業は、日本医学放射線学会専門医認定委員会(本田 浩委員長)と日本放射線腫瘍学会認定制度委員会(笹井啓資委員長)から選出された委員からなる作業委員会で行う。
3) RS理事会:平成19年6月11日に承認
JASTRO理事会:平成19年8月3日に承認