第2回放射線生物学セミナーのご案内(2011年2月5日)
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代表世話人 三浦 雅彦
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科
近年の放射線生物学の発展はめざましく、現象論を中心に展開する従来の放射線生物学的アプローチに加え、分子生物学を基盤としたメカニズムの解明も大きく進展し、その内容はかなり多岐にわたってきています。こうした状況において、系統的に効率よく放射線生物学を学びたいという方のために、特に、放射線腫瘍医や、診療放射線技師、医学物理士、看護師等を対象として、平成22年3月に第1回放射線生物学セミナーを開催致しました。多くの方にご参加頂き、放射線生物学を学びたいという皆様の強い意欲が感じられました。第2回となる今回は、講義内容をよりブラッシュアップしてご提供したいと思っております。
プログラムは、総論基礎と各論、総論臨床の3部構成になります。総論基礎では、線量細胞生存率曲線や腫瘍治癒率曲線に関する数理論的な部分を解説します。また分子生物学的な実験手法については、あまりなじみがないという方も多いため、汎用される手法に関してわかりやすく解説し、放射線生物学関連論文を読む上で、大いに役立つと考えます。各論は、ほぼ全般を網羅するように、放射線によるがん細胞死、シグナル伝達、DNA損傷修復、感受性の修飾因子に分類し、今回新たに、最新のトピックスについても取り上げ、アップデートな情報も提供致します。最後に、実際の臨床医の立場から、臨床における放射線生物学の有用性と重要性について言及します。講義は、放射線生物学を理解する上で重要かつ論文にも頻出するキーワードを全科目においてリストアップし、それらを重点的に解説する形式をとります。参加者にはテキストを事前配布しますが、前回同様、キーワードの解説も掲載し、本セミナー終了後も活用できるよう構成しています。
本カリキュラムは、JASTRO教育委員会、日本医学放射線学会生物部会に所属する5人からなるワーキンググループを結成し編成しました。講師陣は、放射線生物学に精通した基礎ならびに臨床の先生方にご依頼致しております。本セミナーが、若手医師やコメディカルにとって、放射線生物学の基礎的知識習得の場となれば幸甚です。
目的 | 放射線腫瘍医および放射線治療従事者の放射線生物学に対する理解を深める。 | |
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目標 | 放射線生物学に関する論文を理解する基礎知識を習得する。 | |
開催日程 | 平成23年2月5日(土) | |
開催場所 | 東京医科歯科大学M&Dタワー2F講堂 | |
主催 | 日本放射線腫瘍学会教育委員会, 日本医学放射線学会生物部会 | |
参加対象者 | 放射線腫瘍医、診療放射線技師、医学物理士、看護師 | |
募集方法 | インターネットのみの受付。 下記のボタンをクリックしてください。
受付開始は平成22年10月18日(月)11時からです。 |
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受付開始 | 平成22年10月18日(月)11時から | |
募集人数 | 先着200名 | |
参加費 | 事前:
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世話人 | 三浦雅彦(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科) | |
申込・問合せ | 大会運営事務局 |