ご挨拶
この度、小線源治療部会第24回学術大会の当番世話人として、2022年5月20日(金)〜5月21日(土)の2日間、コングレスクエア日本橋において学術大会を開催させて頂く運びとなりました。
小線源治療は放射線治療の長い発展に伴い、小線源治療の特徴を生かしながら臨床的な有用性を示すことでその存在感を増してきました。特に線量の集中性や低線量率から高線量率まで非常に幅の広い物理的特性を生かして様々な疾患に応用されてきました。また、1980年代からは外部照射に先駆けて画像誘導の概念が導入され、最適な治療を実現してきました。
このような優れた特徴を有しているにもかかわらず、近年ではロボット手術やIMRT、定位照射などの新たな技術の導入によりその有用性が埋没しがちとなってきています。しかしながら、ロボット手術やIMRTの成績が熟してくるにつれて、改めて小線源治療の有用性が浮かび上がってきました。IMRT、定位照射が目指すところはまさに小線源治療が得意とする領域です。
今回のテーマは「理念を受け継ぎ, さらなる進化へ-IMRT, SRT時代の小線源治療-」と題して、IMRT、SRT時代に改めてその特徴を生かすために、腔内照射や組織内照射さらには外部照射を組み合わせた治療のさらなる展開について議論して頂けると思います。また、小線源治療に関わるさまざまな教育も今後の小線源治療の未来を切り開くためにも極めて重要な課題と考え、シンポジウムなどで議論して頂く予定です。
今回は久しぶりの東京となり、東海道の起点である日本橋で開催させて頂きます。日本橋は江戸時代からの名所・文化も感じられる名残も多く、江戸・東京を楽しんで頂けると思います。感染対策を万全に久しぶりに現地でお目にかかれる事を楽しみにしておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
日本放射線腫瘍学会小線源治療部会
第24回学術大会
当番世話人 青木 学